間違いだらけ?マインドフルネスとは?

2025年2月16日

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絶望から抜け出す心理学。心をひらくマインドフルネスな生き方。/加藤諦三

最近、私の好きな加藤諦三さんの本をオーディブルで読みました。「絶望から抜け出す心理学。心をひらくマインドフルネスな生き方」という本でそこで「マインドフルネス」という言葉を知りました。加藤諦三さんはラジオ人生相談等で好きになり、本を何冊かはよんでいましたが、この本にも大変感銘を受けました。

そこで「マインドフルネス」というワードをネット検索してみました。結果は思っていたものと違って、ヨガやスピリチュアル系寄りのページが多かったので違和感を覚えました。ポジティブシンキングやらヨガや禅によっての自己肯定感・自己満足感・・・といったもので、加藤諦三さんの本の内容とは違うものが多かったです。

もっと言うと、「貴方はありのままで良い」とか「心を無にして集中すればマインドフルネスな状態になれる」とかちょっと違うんではないかな?と疑問をもちました。どちらかというとスピリチュアル系・神秘主義系で新興宗教に近く・・・精神論や次元上昇とかいうジャンルではないかと・・・。人間の心理的な病理性を無視した感じなので、深みがないという感じです。

そこで、この本で述べられているアメリカのエレンランガーさんという心理学者が提唱した「マインドフルネス」という概念を整理してみたいと思います。

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マインドフルネスとは

まえがきから引用

人生にはどうしようもない事がある。いわゆる地獄のような環境に生まれる人もいれば天国に生まれる人もいるのだが、それは運命だというしかない。しかし、地獄に生まれた人の中にも、もう人生終わりだと絶望しているだけの人と、もって生まれた不幸な境遇を乗り越えようとする人がいる。そのような2人の違いを生み出すのは何か?この本ではその違いのありかをマインドフルネスという心の技術に求め、幸せになるための視点の大切さについて書いてみた。これからマインドフルネスな人は絶望的と思われる環境についてどう考えどう対処するかを述べてゆく。これはどうすれば絶望感に負けることなくマインドフルネスに生きられるかを考える本である。

この本で語られる内容は、よく巷にあふれている啓発本の類い「自分探しの・・・・」とか「元気が出る・・・・本」とかいうものではない。人間対人間の営み・コミュニケーションから生まれる多くの病理性を自覚していきながら、自分の病理性・他社の病理性を意識しながら、過去の囚われの感情を解き放っていく事によって、マインドフルネスという心の要状態で生きていく事が出来るとされている。そしてマインドフルネスという心の状態になれば自分の事がわかるようになり、より幸福に生きていけると述べている。精神的に恵まれない環境に育ってしまった人にとって、マインドフルネスになる事は非常に困難で並大抵の事ではないが、マインドレスネスな自分の過去の状況を振り返りながら自覚して生きていけば、やがてマインドフルネスになる事は可能だと述べている。

マインドレスネスな構造

多くの心理学者が言われている通り、誰しも赤ちゃん→幼児期→学童期→青年期→成人期と歳を重ねていくが、幼児期・青年期での親との関係性で生まれた心のとらわれによって、その後の人生の多くが支配されてしまうとされている。マインドレスネスなステレオタイプを図にしてみました。

ステレオタイプのエリート官僚的人物

幼少期より親から勉強して東大を目指しエリート官僚になれと言われて育つ。多感な幼児期に執着したメッセージを与えられると、子供はそれに答えようと自己の目標を内在化し、親の目標=自己の目標とする。親の目標に従い努力・学習を積み重ねる。

成人期に入り、自己を無としてひたすら親の暗示に突き進むように勉学に励む。そして目標どおり東大に合格し、霞が関の官僚になる。エリート官僚になっても、同じように競争が続きある者は脱落する。エリート官僚になるというただ一つの価値観で生きているため、挫折と隣り合わせで生きている。人生など勝ち続けられるものなどいないのでやがて挫折する。自分の心と引き換えに、自分を偶像化した何者かになろうとしたが叶わなかった。

ただ一つの価値観しかなかった男は壮年期・老年期になると、一様に不幸になる。自閉と敵意でかろうじてナルシシズムを持ち続けてはいるが、ただのコミュニケーション障害の老人でしかない。固くなまでに頑固になり、鬱の中でちっぽけな自分の理想論を押し付ける。マインドレスな人は多様性がなくなるため、コミュニケーション能力が著しく劣る。

これは極端な例かもしれないが、多かれ少なかれこのような傾向が誰しもある。

マインドフルネスに生きる

マインドフルネスになるという事は、現在の自己を支配している価値観の固定化を過去より振り返り、徐々にそぎ落としていく方法と言えます。本当の自分に気が付く事により現実を新たな価値基準で再認識していく事がマインドフルネスにつながると述べています。

オーディブルで読める加藤諦三氏の本

「絶望から抜け出す心理学。心をひらくマインドフルネスな生き方」「無理をしていきてきた人」「他人と比較しないだけで幸せになれる定年後をどう生きるか」「だれとも打ち解けられない人」

現在、オーディブルで読める(聞ける)加藤諦三氏の本は、4冊(今後さらに増える予定)あります。会員になれば全てオフラインでも聞けるようになっています。

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私的感想(聖書的解釈)

この本ではマインドフルネスは幸せになるために自分の心をコントロールする手法だと言っています。

ここからは私の個人的解釈として参考程度で読みとばして下さい。

~今回の本を読んでいて、私は聖書の事を思い出しながら読んでいました。~

~聖書の神は究極のマインドフルネスと言えます。究極のマインドフルネスである聖書の神は、自分に似せてアダムとイブを作り、この世の組織の最小単位である家族を作りました。~
~それと同時に自由意志をも与えてくれました。それはクローンでは無く善悪の心を持った存在だという事です。神は始めから人間の意思を尊重してくれていました。~

~その後、自由意志に基づき、罪を犯してしまい・・・・・・・というのが聖書の物語です。~

~だとするならば、人間の生まれたての乳児の段階では、100%もしくは50%程度はマインドフルネスの状態で生まれてくると言えます。
その後の状況によりマインドレスネスになってしまうとしても、元々人間はマインドフルネスに考える能力が備わっていると言えます。
なのでマインドレスな境遇・マインドレスな世の中に育っても、必ずや誰しもがマインドフルネスな心の状態に戻れる可能性があると思っています。~

-マインドセット, よもやま話
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