FX(外国為替取引)
FX取引とは
FX取引とは、外国為替証拠金取引の略称で、異なる国の通貨を売買することによって利益を得る投資手法です。具体的には、ある通貨を買い、別の通貨を売ることで、その為替レートの変動から生じる差益を狙います。例えば、日本円を米ドルに交換し、その後米ドルが円に対して高くなったときに再度交換することで利益を得ることができます。
FX取引の主な特徴は以下の通りです。
- レバレッジ効果: FXでは少額の資金で大きな取引が可能です。例えば、証拠金として4%の資金を用意すれば、25倍の取引ができるため、少ない資金でも大きな利益を狙うことができます。
- 24時間取引: FX市場は世界中で開かれており、平日であればほぼ24時間取引が可能です。これにより、自分のライフスタイルに合わせた時間帯で取引ができます。
- スワップポイント: FXでは、異なる金利を持つ通貨間で取引することで得られるスワップポイントも重要な収益源です。低金利の通貨を売り、高金利の通貨を買うことで、その金利差から利益を得ることができます。
- リスク管理: FX取引にはリスクも伴います。為替レートが予想と逆方向に動いた場合、大きな損失が発生する可能性があります。また、ロスカット制度により、一定の損失が出た場合には自動的にポジションが決済されることもあります。
取引できる通貨ペア
- FX取引では、異なる2ヵ国の通貨を組み合わせた通貨ペアで取引を行います。
- 代表的な通貨ペアには、米ドル/円(USD/JPY)、ユーロ/米ドル(EUR/USD)、英ポンド/米ドル(GBP/USD)などがあります。
- 通貨ペアは、基軸通貨と決済通貨に分かれ、基軸通貨は取引の基準となる通貨です。
- 米ドルは世界の基軸通貨として広く使用され、流動性が高く、情報量も多いです。
- 新興国通貨は値動きが大きく、高いリターンを追求できる反面、リスクも高いです。
主な通貨ペアです。FX会社によっては下図以外の通貨ペアも取引できる所もあります。
実際の取引の考え方
FX取引は異なる2国間の通貨の交換レートです。2通貨のうち、どちらの通貨が将来的に価値が上がるかを予想するゲームだと考えてもらえば分かり易いかと思います。
例えば、USD/JPY(米ドル/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)を例にとり、考えて見ましょう。FX取引では通貨ペアの呼び方として最初に呼ばれる通貨(USD/JPYならUSD)の価値が上がりそうであれば、「買い」(USD買い)、後に呼ばれる通貨の価値が上がりそうであれば、「売り」(JPY買い)となります。下記表を参照。
通貨ペア | ←左(買い) 呼び方 右(売り)→ | ||
米ドル/円 | USD | / | 円 |
USDの価値あがりそうなら「USD/ 円の買い」 円の価値があがりそうなら「USD/円の売り」 | |||
ユーロ/米ドル | EUR | / | USD |
EURの価値あがりそうなら「EUR/ USDの買い」 USDの価値があがりそうなら「EUR/USDの売り」 |
FXはレバレッジ取引
FX取引はレバレッジ取引です。FX(外国為替証拠金取引)におけるレバレッジ取引は、投資家が自己資金の何倍もの金額を取引できる仕組みです。具体的には、個人の場合、最大で25倍のレバレッジをかけることが可能です。これは、預けた証拠金を担保にして、その何倍もの金額を動かすことができるという「テコの原理」に基づいています。
レバレッジの仕組み
レバレッジを利用することで、少ない資金で大きな取引が可能になります。例えば、10万円の証拠金を預けた場合、最大で250万円分の取引ができることになります。この仕組みは、少額からでもFX取引を始められる大きな魅力です。
レバレッジの計算方法
レバレッジは以下の式で計算されます:
- レバレッジ = 取引金額 ÷ 証拠金
例えば、1ドル=100円の時に10万円の証拠金で1万ドル(100万円)の取引を行うと、レバレッジは10倍になります。このように、取引数量や証拠金によってレバレッジは変動します.
レバレッジのメリット
- 資金効率が良い: 少ない資金で大きな利益を狙えるため、資金効率が向上します。
- 少額から始められる: 例えば、10万円の証拠金で250万円分の取引が可能です.
レバレッジのリスク
一方で、高いレバレッジにはリスクも伴います。利益が大きくなる一方で、損失も同様に大きくなる可能性があります。特に初心者の場合、高いレバレッジをかけることで冷静な判断が難しくなり、大きな損失を被るリスクがあります。ロスカット(強制決済)ルールも存在しますが、市場が急変動した場合には損失が膨らむこともあります.
レバレッジについては、上記の説明を聞いてもあまりピンと来ないかもしれません。FX(レバレッジ取引)はハイリスクハイリターンだと思っていただければOKです。
それでは、事項で各FX会社の比較表を見てみましょう。
FX会社比較(オリコン顧客満足度ランキングより)
FX会社名 | 商品名 | 最低取引単位 | ★オリコン顧客満足度ランキング | スキャルピング公認 | その他 | ||
総合 | 取引コスト ★1 | スワップトレード ★2 | |||||
ヒロセ通商 | LION FX | 1000通貨 | 1位 | 1位 | ● | ||
外為どっとコム | 外為ネクストネオ | 1000通貨 | 2位 | 6位 | 1位 | ● | |
SBI FXトレード | 1通貨 | 3位 | 2位 | 2位 | △ | ||
野村証券 | 10000通貨 | 4位 | |||||
マネーパートナーズFXnano | パートナーズFXnano | 100通貨 | 5位 | 3位 | |||
マネーパートナーズFX | パートナーズFX | 1000通貨 | 5位 | 3位 | |||
GMOクリック証券 | FXネオ | 1000通貨 | 6位 | 4位 | 4位 | ● | |
松井証券 | 100通貨 | 7位 | 9位 | ● | |||
GMO外貨 | 外貨ex | 1000通貨 | 7位 | 10位 | |||
楽天銀行 | 1000通貨 | 9位 | |||||
SBI証券 | 10000通貨 | 10位 | 11位 | 5位 | |||
DMMドットコム証券 | DMM FX | 10000通貨 | 11位 | 7位 | 7位 | ||
住信SBIネット銀行 | Oh! FX | 10000通貨 | 12位 | ||||
LINE証券 | LINE FX | 1000通貨 | 12位 | 8位 | |||
トレイダーズ証券 | みんなのFX LIGHT FX | 1000通貨 | 14位 | 5位 | 3位 | ||
外為オンライン | くりっく365 | 10000通貨 | 15位 | ||||
大和証券 | 1000通貨 | 16位 | |||||
楽天証券 | 楽天FX | 1000通貨 | 17位 | 6位 | |||
マネックス証券 | FX PLUS | 1000通貨 | 18位 | 8位 | |||
auカブコム証券 | auカブコムFX | 1000通貨 | 19位 | ||||
JFX | MATRIX TRADER | 1000通貨 | ● | ||||
マネースクエア | トラリピFX | 1000通貨 | |||||
ゴールデンウェイ・ジャパン | FXTF | 1000通貨 |
上記の表は、オリコン顧客満足度ランキングからランキング順に並べています。
(★1)は、オリコン顧客満足度ランキングの取引コスト部門のランキングです。
(★2)は、オリコン顧客満足度ランキングのスワップトレード部門のランキングです。
表の各項目を解説いたします。
- 取引コストというのは、「スプレッド」と言われています。「スプレッド」というのは簡単に言うと手数料のようなもので、取引開始時にレートをズラしてFX会社に支払う手数料と考えてください。
- スワップトレードというのは、「スワップポイント」を稼ぐ取引の事です。「スワップポイント」というのは、簡単に言うと金利の高い通貨を買うともらえる金利ポイントと考えてください。例えば、今「米ドル/円 買い」とすると、金利の安い円を売って金利の高い米ドルを買うので、日毎に(金利)スワップポイントが貰えます。その逆の場合「米ドル/円 売り」とすると、(金利)スワップポイントを支払わなければならないので、日毎にマイナスとなります。
- スキャルピングというのは、取引手法の事で秒単位、分単位の超短期で売り買いを繰り返し利益を狙う手法の事です。FX会社にとっては禁止している所もあります。
- 最低取引単位は一度の取引で最低限ベットしなければならない金額の事で、この金額が高いとそれなりの金額をFX口座に入れておかないと取引できない事になります。
初心者のFX会社選び
よく初心者はデモ口座で練習して慣れてから、実際の金額で運用して・・・・・という話を聞きます。実際デモ口座があるFX会社もあります。筆者もデモ口座でやってみた事もありますが、デモ口座で慣れておいて良かったとはなりませんでしたし、正直余り印象に残りませんでした。
筆者の経験上、デモ口座は所詮デモ口座、実際の金額をBETしていないので切実さがありません。実際デモ口座で取引の練習をしたといっても全く身になりませんでしたし、すぐに飽きてしまいました。やはり少額でも実際の金額をかけて取引したほうが覚えるのも近道です。FXには最低取引金額(単位)というものがあります。その最低取引金額が少額で抑えられてリスクの少ないFX会社を選び、実際の金額をかけて慣れていくことをお勧めします。
💪初心者向けとして、当ブログでは最低取引単位が少額でよいFX会社をお勧めします。
- FXはハイリスクなので、初心者には少額で取引できるFX会社を勧めたい。でもデモ口座では物足りない。
- FX会社選びでは、スプレッド・スワップポイント他様々ありますが、最低取引単位が少額でも可能なFX会社を選びたい。
- 通常、最低取引単位は1000通貨が一般的ですが、最低取引単位100通貨以下でできるFX会社もそこそこあります。当サイトではそのようなFX会社を選ぶことをお勧めします。
上表より「FX会社比較」の最低取引単位の100通貨以下のFX会社をピックアップしました。