Xでの投稿画面
Xでの投稿画面は下記のような形で、10万円を給付、もしくは10万円プレゼント、というようなもので、LINE等のページからやり取りする形です。ちなみにインスタグラム等でもこのような現金給付のページがあります。
これらの投稿では、寄付名目で現金を給付するという内容となっています。(これら現金給付の投稿の全てが詐欺とは言い切れませんが、実際の被害事例から注意したほうが良いです。)




お金配り詐欺の仕組みと目的
お金配り詐欺の手口は非常に巧妙で、以下のような仕組みとなっています。
①「SNS現金給付」詐欺師と被害者①とのやり取り
1.詐欺師がX(旧Twitter)で「お金を配る」と告知
↓
2.被害者①は告知を見て応募(LINE等を介して)
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3.詐欺師は被害者①へ「当選したので受取口座を教えて」と連絡
↓
4.被害者①は詐欺師へ口座番号を教える
↓
5.詐欺師は教えられた口座へ数万円振り込む
↓
6.被害者①は詐欺師を信用する
②「オレオレ詐欺」(①とは別件)詐欺師と被害者②とのやり取り ※平行して実施
別件1.詐欺師は別の被害者②に対して、なりすまし詐欺を仕掛ける(オレオレ詐欺等)
↓
別件2.騙された被害者②は、指定された被害者①の口座へ大金を振り込む
詐欺師と被害者①とのやり取りの続き
7.被害者①はなりすまし詐欺の被害者②から振り込まれた大金を受け取る
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8.詐欺師から被害者①に「間違って振り込んだので返金して欲しい」と連絡
その際、手数料として一部現金で渡すので手渡しを要求される
↓
9.被害者①は過去に振り込まれた実績があり信用しているため、指示通り持参して一部現金で受け取る
この時点で、被害者①は最初に振り込まれた数万円+2回目に受け取った手数料が手元に残っている状態のため、気付かないうちに「詐欺の運び屋(受け子)」となり、犯罪者となった状態になります。
「SNS現金給付」と「オレオレ詐欺」が出会うことにより、詐欺の幇助となり犯罪者確定。大元の詐欺師とは連絡がつかない。
この図式では【Xでの受け子詐欺】と別件の【オレオレ詐欺】を使って、黒幕の詐欺師が大金を得ている図式となります。詐欺師側には、なりすまし詐欺で被害者①が受け取った金額がほぼ手渡しで入手できている状態のため、リスクを冒すことなく大金を得ているという仕組みになります。
【図解】犯罪集団の受け子になる=犯罪に加担


お金配り詐欺を見分ける方法
一部の有名人が過去にお金配りを実施したため、実際に存在するという信頼感が出来上がってしまっていますが、世の中の「お金配り」はほぼ詐欺と思って間違いありません。
・プロフィール画像が大金を所有しているような画像になっている
・公式マーク(認証バッジ)がない
・非公開アカウントになっている
・フォロー数が多くフォロワーの数が少ない
・投稿数が少ないかほとんどない
・当選を報告するサクラツイートが多い
お金配り詐欺に遭わないための対策
「お金を配る」というアカウントはほぼ詐欺だと思って問題ないので、X(旧Twitter)のお金配りには応募しないことが最大の対策です。また、もし応募してしまった場合、この詐欺のポイントは「間違って振り込んだので返金して欲しい」の部分です。そもそもそんな大金を間違って振り込むこと自体が疑しい点です。仮に本当に間違った振り込みをしてしまっているのであれば、振り込んだ側から銀行に「組戻し手続き」をすれば振込みを訂正することが可能なので、手続きをするよう依頼をしてください。
SNSやメールでのお金配りには、気をつけろ!

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